
すららで子供に高校受験させた清水です。今回は「すららって中学受験に対応できるの?」という疑問を解消します。
まず結論からいえば、すららで中学受験対策はやや難しいというのが正直なところです。
通信教育すららはデジタル教材ということで高レベルで内容の濃い家庭学習ができますが、学べる内容としては基礎範囲が中心。したがって中学受験で出題される応用問題(難問)への対策などは、まず取り組むことができません。
この結論を踏まえて、さらに詳しくすららの中学受験への対応力を解説します。
すららが中学受験におすすめか4項目で徹底検証
私たちが検証した内容はつぎのとおり。
- すららで学べる範囲
- 基礎理解へつながる効果的な要素
- 定着へつながる効果的な要素
- 中学受験の過去問対策
この4項目を柱にして、すららが中学受験対策として向いているかチェックしました。
チェックした内容について感想を述べていきます。
すららで学べる範囲
まず中学受験対策として、もっとも重要となるのが「学習範囲」になります。
中学受験へむけて全範囲を学べることが必須となりますが、すららに限らずこうしたデジタル教材全般における特性として「基礎範囲中心」といった履修内容となります。
したがってデジタル教材を利用して中学受験対策を行うというのは、基礎範囲について徹底学習するには極めて効果的。しかし中学受験で必須となる「応用問題(難問)」対策としての履修は難しいため、基礎学習をしっかりと学ぶという場合であれば適していると感じます。
すららは5教科全般において、基礎範囲については徹底的に学べるのが特徴。したがって志望校における中学受験の出題科目はきっと5教科もないと思うので、この中の3科目(基礎範囲)などへ向けた対応力としては十分な学習効果を持ち合わせているデジタル教材です。
このことから中学受験対策としてすららを利用するのは、基礎範囲のみであれば十分に対応可能。
しかし難関応用問題への対応力は備わっていないため、この部分に関しては他の学習方法を考えることが望ましいと私たちは強く感じます。
基礎理解へつながる効果的な要素
すららに備わる基礎を理解するための要素というのは、極めて高いレベルであると私たちは感じています。
まずもって映像授業が搭載されているため理解しやすい説明があり、さらにスモールステップで数s無といった特徴的な授業スタイルのため、1つずつ細かく確実性の高い理解へつなげやすいのがメリットです。
また無学年方式ということで学年関係なく「分野の流れ」で学べるため、過去の復習などもしっかり遂行できるのが1つの特徴。また逆に先取り学習についても可能で、しかも小学生範囲だけではなく中学生範囲まで学べることから中学受験に適した基礎学習ができます。
このようにキロ理解へつながる要素としては、かなり十分といえる機能を持ち合わせているデジタル教材。
したがって基礎範囲に限った履修となりますが、その範囲においては中学受験に適応できるだけの、高い機能性を備えているデジタル教材であると感じます。
中学受験の基礎学習であれば、すららは徹底した理解へつなげやすいというのが正直なところです。
定着へつながる効果的な要素
中学受験へむけた対策として、もう1つ重要となるのが「定着」になります。
しっかりと基礎理解しやすいのがすららの特徴となりますが、さらに定着面においても豊富な問題数が備わっている「ドリル機能」「テスト機能」があり、必要十分な数稽古が可能なデジタル教材です。
さらに無学年方式ということで過去のドリル問題やテスト問題などにも取り組め、テスト機能においては単元を選んで自由作成できるため、苦手部分のみなど独自スタイルのテストにも取り組めるのが大きなメリットになります。
すららの定着要素としてもう1つ挙げておきたいのが、AIシステムによる学習サポート。
例えばドリル問題を解いており間違ってしまった場合などは、瞬時にAIシステムが働いて「間違った根本原因となっている単元」を表示してくれたりと、定着要素においては極めて充実しています。
このことから考えても、中学受験にむけた「基礎理解」「定着」という2つの柱は十分にクリアが期待できるかと。したがって中学受験の基礎学習として利用するのであれば、すららは高い学習効果が期待できるデジタル教材になります。
中学受験の過去問対策
すららが苦手とするのが中学受験の難問対策ですが、もう1つ「志望校の過去問対策」もできません。
当然ながらデジタル教材における特性として、すららに限らず志望校の過去問対策はまず無理。ボリュームある問題数の中から似通った問題を解くことはできますが、志望校における過去出題された問題へのチャレンジについてはムリです。
いかなるデジタル教材においても、この「志望校の過去問対策」でまず不可能。
したがって中学受験にむけた完全対策を求めていれば、すららでは過去問対策までは出来ないので他の学習方法を考える必要があります。
まとめ:すららで学べる範囲一覧
ここまでの検証結果を、一覧表でまとめます。
検証項目 | 到達度 | 理由 |
学べる範囲 | ○ | デジタル教材の特性として「基礎範囲」しか履修できない。すららは高いレベルの基礎学習が可能でも難問対策までは難しい。 |
基礎理解の要素 | ◎ | スモールステップで進む映像授業、無学年方式によって徹底した基礎理解へつなげやすい。 |
定着の要素 | ◎ | 豊富な問題数が搭載されるドリル機能・テスト機能が備わり基礎対策としては必要十分な学びが得られる。 |
志望校の過去問対策 | × | デジタル教材がもっとも苦手とするところ。すららに限らず全教材においてムリ。 |
この検証結果から得られたのが、すららは「中学受験の基礎対策としては極めて有効」ということ。
私たちは他にもデジタル教材をいくつか体験しましたが、総合的にデジタル教材のみで完璧な中学受験をするというのは極めて難しいといえます。
とくに不足となる部分が中学受験の「難問対策」で、どんなデジタル教材でもムリです。
したがって中学受験対策にすららを利用するのなら、あくまでも徹底的な基礎学習と考えておくのが私たちはおすすめかと思います。

この後の項目において、私たちがおすすめと感じる「補足に適した学習方法」をお話しします。
ほかに考えておくべき学習方法
すららの不足部分を解消するには、ほかの学習方法を同時進行させることで問題解消できます。
私たちの県境結果からすれば、つぎの学習方法をプラスすれば中学受験に必要十分な対策ができると考えます。
- 志望校における難問(過去問)対策
- スピーキング学習にオンライン英会話
もちろん志望校の受験科目も異なるので、必要な学習のみをとり入れてみてください。
それぞれの学習方法について、さらに詳しくお話しします。
志望校における難問(過去問)対策
すららの中学受験対策で、もっとも苦手とするのが「難問対策」になります。
デジタル教材の特性として共通する苦手項目がこの難問対策で、すらら以外にいかなるデジタル教材を選んだとしても難問対策および過去問対策はできません。
したがって他に必要となるのが「難問対策ができる学習方法」で、もし家庭学習のみで中学受験対策を行う野であればオンライン指導といった通信教育スタイルがもっともベストな選択となります。
このオンライン指導というのはオンライン家庭教師と表現される通信教育スタイルで、訪問型の家庭教師がそのままオンラインになったもの。したがって基礎学習以外の応用範囲の対策においてはスペシャリストということで、さらにピンポイントな質問による疑問解消もできる極めて有効な家庭学習を実現できます。
また志望校における過去問対策としては、書店などで教材を購入するという方法がベスト。
すららの不足部分もこうした学習方法を加味すれば、しっかりと完璧ともいえる中学受験対策が可能となります。
スピーキング学習にオンライン英会話
もし英会話が受験科目にあれば、すららは英語学習は可能ですが「スピーキング」はできません。
そこで私たちがおすすめするのが「オンライン英会話」という学習方法で、すららと同じように家庭学習スタイルで時間効率よく深く学べるため極めて効果的です。
すららで学べる英語範囲は、おもに英語文法をはじめ一定量のヒアリング中心。
とくに英会話(コミュニケーション力)を求める場合には完全にすららでは不足で、こうしたオンライン英会話などの専門的な学習方法を加味することで中学受験に必要な対策が可能となります。
ほかにも英会話レッスン方法として挙げるとすれば、駅前留学といわれていた英会話スクールへの通塾がもっとも一般的な方法。しかし通塾にかかり時間などを考慮すれば、より時間効率がよく、有効に時間を使えるオンライン英会話といった学習方法がベストであるかと思います。
すららのスピーキング学習不足の部分を、こうした学習方法で補って中学受験対策をなさってみてください。
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結論:総合評価
冒頭でもお話ししましたが、すららは中学受験に「基礎学習面」においては適しています。
すららに限らずデジタル教材全般において言えることですが、どうしても基礎範囲以外の応用部分については、私立中学受験ということもあり教科書範囲外の難問や過去問対策はできません。
したがって中学受験における基礎範囲はすららで必要十分、応用範囲などについては他の学習方法で補うといったスタイルがもっともベストといえるかと思います。
中学受験対策としてすららを考えていれば、決して万能ではないので今回の内容を参考にしてみてください。